参加イベント: 2017 European LLVM Developers Meeting
DIVA(デバッグ情報のビジュアルアナライザ)とは、ELFファイル内に含まれるDWARFデバッグ情報を処理し、そのデバッグ情報のセマンティックスをプリントする、新しいコマンドラインツールのことです。DIVAの出力は、低レベルのコンパイラまたはDWARFの知識をもたないソフトウェアのプログラマーにも理解できるようにすることが意図されています。この出力は、コンパイラのプロバイダにデバッグ情報のバグを報告するときにも使用できます。また、DIVAの出力はDWARFテストへの入力としても使用できます。その際は、複数のコンパイラで生成したデバッグ情報の比較、同一コンパイラの異なるバージョンからのデバッグ情報の比較、異なるコンパイラスイッチからのデバッグ情報の比較、異なるDWARF仕様(例:DWARF 3、4、5など)を使用した場合のデバッグ情報の比較などが行えます。DIVAは、2017年にオープンソースで公開され(ここをクリック)、LLVMプロジェクトで使用されています。DIVAによりClangの出力をテストし、検証することにより、デバッグエクスペリエンスの質を向上させる手助けとなります。
ビデオの長さ:5 分(英語)